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加速する建設業界の人手不足 原因と解決策について

こんにちは。

第7回は、「加速する建設業界の人手不足 原因と解決策」についてです。
これまで建設業界の基礎を学んできましたが、
今回は、建設業界の人手不足について原因と対策をご説明いたします。

Agenda

1. 建設業界の現状
2. 人手不足の原因
3. 人手不足の対策
4. まとめ

1.建設業界の現状

あらゆる建物の建築や、道路・水路等を施工する土木など、
なくてはならない業界ですが、業界全体で人手不足が加速しています。
また、2025年問題で労働人口の不足はより深刻化するため、
より一層対策を検討しなければなりません。
では、何故「人手不足の深刻化」が起こっているのでしょうか。

2.人手不足の原因

人手不足の原因は大きく3つ考えられます。

①労働人口の高齢化
建設業の年齢階層別は下記グラフから読み取ることができます。

参照:国土交通省「最近の建設業を巡る状況について」参考資料1(令和3年平均)を基に筆者作成

60歳以上の技能者は全体の約4分の1(25.7%)を占めており、
10年後には大半が引退することが見込まれます。
今後を担う20代の割合は、37.2万人の12%です。
新入社員の確保や、若手社員の離職率の低下を意識しなければ
更に労働人口が逼迫されることが考えれます。

②他業界との労働時間の乖離
厚生労働省「毎月勤労統計調査」年度報より、
建設業界は他業界と比較すると労働時間が長いことが読み取れます。

参照:厚生労働省「毎月勤労統計調査」年度報より筆者作成

年間の総実労働時間については、全産業と比べて340時間以上(約2割)も長く、乖離があります。
また、20年程前と比べて、全産業では約255時間減少しているものの、
建設業は約50時間減少と減少幅が小さいことが分かります。

③建設業の需要拡大
労働人口の高齢化が進むものの、需要自体は拡大してます。
国土交通省の「令和4年度(2022年度) 建設投資見通し 概要」によると、
2015年頃から建設投資額(名目値)は増加しており、
2022年度の建設投資は66兆9,900億円(前年度比0.6%増)となる見通しです。

内訳は、政府投資が22兆5,300億円(前年度比3.7%減)、
民間投資が44兆4,600億円(前年度比2.9%増)となっており、
特に民間での需要が大きいことがわかります。

参照:国土交通省 令和4年度(2022年度) 建設投資見通し 概要

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001516234.pdf

3.人手不足の対策

まずは生産性を向上させる必要があります。
人手不足を完全に解消させるのは難しいため、
システムの導入やドローンやカメラなどのツールを利用し、
作業の効率化を図ることが大切です。
これらは事前の対策が肝心であり、
建設DXを取り入れる必要があります。

4.まとめ

本日は、今後の建設業界について課題と対策をご説明いたしました。
建設業界でDXを推進したい・生産性を向上させたいと考えている方は

是非お問い合わせ下さい。それでは、次回のブログでまたお会いしましょう。