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BIM最新ニュース(2022年7月版)

原子力発電所もBIMで効率化

清水建設は、「NuDIS-BIM(Nuclear Design Integration System on BIM)」と呼ぶBIMベースの設計業務統合システムを開発した。
原子力発電所は、通常の建物と違い耐震設計等の強度を求められる。構造BIMモデルから地震応答解析モデル、FEM応力解析モデルを自動生成できるようになっており、解析結果から得られた配筋設計データをフィードバックできるようになっている。BIMモデルで配筋まで表現できれば更に進化したシステムと言える。

参考サイト

BIMで原子力発電所建屋の設計業務を効率化 | 企業情報 | 清水建設 (shimz.co.jp)

ドローンとLiDAR(ELIOS3)

ブルーイノベーションは、Flyability 社(スイス)が開発した非GNSS(global navigation satelite system) 環境下の屋内空間などの飛行特性に優れたドローンにより、プラント、インフラ設備など、既設構造物に対して固定カメラでは撮影できない箇所に対してドローン+LiDARにより、3Dデータを取得することができるようなった。
ドローンの航行は、SLAMエンジン(FlyAware)により障害物を避けて飛行できるようなった。LiDARカメラは、以前からあるが、撮影位置が固定するためカメラを設置できる場所に限定されたが、ドローンにより、本来見えない部分に対して飛行&計測ができるようなったことは、3Dデータ取得の可能性を変えるものである。

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ドローン点検は「みる」から「はかる」へ。 球体ドローン最新機種 「ELIOS 3」を Japan Drone 2022 で発表 – ブルーイノベーション株式会社 (blue-i.co.jp)

確認申請BIMとARによる中間検査のリモート化

現場では、iPadを用いて確認申請BIMとiPadカメラにより現場の状況を撮影しAR技術により確認申請BIMモデルと実際の画像をAR技術により合成させる。これを更に遠隔で確認するという、様々な技術が盛り込まれたシステムであり、効率化に繋がる。
iPadでBIMモデルを表示させるためにunity Reflectを利用し、iPadカメラは、LiDAR機能により撮影し、ARで合成させる。遠隔地への画像データ転送も高い技術力を取り入れている。

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指定確認検査機関による建築工事の中間検査をリモート化 | 企業情報 | 清水建設 (shimz.co.jp)

東急建設が、BIMモデルから精密プレカット施工で実証実験

東急建設は、野原ホールディングスと施工BIMデータからビルの内装工事の一部をBIMデータから精密プレカット施工することにより生産性の向上、廃材・CO2排出量の削減、安全性等の実証実験を行った。
結果としてLGSの組込や石膏ボードの貼り作業時間が30~50%減少、高速カッター使用回数を4割減、C2排出量4.6%削減となった。

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BIMモデルからの精密プレカット施工で、生産性向上と環境負荷軽減効果を実証 | 2022年度 | お知らせ | 東急建設株式会社 (tokyu-cnst.co.jp)

BIMデータの基礎と価値 impressでcolumn連載開始

BIMobject Japan 代表取締役社長 東 政宏様が、impressでスマートシティを支えるBIMデータの基礎と価値についてcolumn連載が始まる。
これからの街づくりにデジタル化は不可欠であり、データを収集・蓄積することである。何に使うかわからないデータも蓄積する意義があるだろう。過去のデータは、蓄積していない限りどうにもならないこともあり得ます。

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都市のデジタル化と3DモデルBIMの必要性【第1回】 – DIGITAL X(デジタルクロス) (impress.co.jp)

大手建設会社5社の協力によるAutodesk Revit向け構造用ファミリを公開

オートデスク株式会社、株式会社大林組、清水建設株、鹿島建設株式会社、大成建設株式会社、株式会社竹中工務店は、Revit(Autodesk BIMソフトウェア)用の構造用ファミリとして起訴・杭・壁・床のパラメータを発表した。
大手ゼネコンが設計・施工・維持管理の建設ライフサイクルの中で企業の垣根を超えた取り組みとなった。

参考サイト

大手建設会社 5 社の協力による Autodesk® Revit 向け 構造用ファミリを公開