CAD図面の90cmのズレが起こした事故
国土交通省関東地方整備居は、東日本高速道路株式会社関東支社と共に令和4年4月28日（木）に「東京外かく環状道路本線トンネル工事における掘進び停止原因と補修の状況等について」を公表した。
原因は、仮設用の地中壁の図面が下方に約90cm、水平方向に約10cm本来の設計よりズレた形で作図され、その図面の通りに施工された。
トンネルを掘るシールドマシンが設置値の通り進んでいたが、この地中壁のズレの部分で本来はある筈のない鉄骨に対して掘削を行いシールドマシンのカッタービットの約3割（76か所）で損傷が見られた。この補修を行うのには、半年程度かかる見込みである。図面通りに施工したが、元となるCAD図面にミスがあり、今回の事故を招いた。建築施工では、㎜単位で精度を求められる箇所もある。