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ZEB、ZEHとは?分かりやすく説明!

こんにちは。

第17回は、「 ZEB、ZEHとは?分かりやすく説明! 」です。
近年、環境意識の高まりとともに、ZEB(ゼブ) や ZEH(ゼッチ) という言葉を耳にする機会が増えています。
しかし、「聞いたことはあるけど、具体的に何を指すの?」と思う方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ZEBとZEHの基本的な違いや基準、メリット・デメリットについて分かりやすく解説します!
是非最後までご覧ください。

Agenda

1. ZEB、ZEHとは
2. ZEB、ZEHの基準について
3. ZEB、ZEHのメリット・デメリットについて
4. 関連ニュースについて
5. まとめ

1. ZEB、ZEHとは

まずは、ZEB、ZEHとは何かそれぞれ説明します。

・ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)
ZEB(ゼブ)とは、「Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の略で、年間の一次エネルギー消費量をゼロにする、もしくはゼロに近づけるビル のことです。
オフィスビルや商業施設、学校などの大規模な建物を対象とし、「省エネ(エネルギー削減)」と「創エネ(エネルギー創出)」を組み合わせてエネルギー消費を抑える ことが特徴です。

▷▷ポイント
エネルギーマネジメント(スマートシステム導入)
省エネ(断熱性の向上、省エネ設備の導入)
創エネ(太陽光発電、蓄電池の活用)

<画像引用>https://www.env.go.jp/earth/zeb/about/index.html

・ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
ZEH(ゼッチ)とは、「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略で、住宅の年間一次エネルギー消費量をゼロにする、もしくはゼロに近づける住宅 のことです。

住宅を対象としており、ZEBと同じく「省エネ+創エネ+エネルギーマネジメント」によってエネルギーを削減します。

▷▷ ポイント
創エネ技術の活用(太陽光発電、家庭用蓄電池の導入)
住宅の高断熱化(断熱材や高性能窓の導入)
省エネ設備の活用(高効率エアコン、LED照明など)

2.ZEB、ZEHの基準について

ZEBやZEHには、それぞれ国が定めた基準があります。

ZEBの4つの分類
経済産業省や環境省では、ZEBの達成レベル に応じて以下の4つの分類を定めています。

ZEBの分類エネルギー削減率の目安
ZEBエネルギー消費量を100%以上削減(実質ゼロ)
Nearly ZEB75%以上の削減
ZEB Ready50%以上の削減
ZEB Oriented50%未満(大規模ビル向け)

ZEHの基準

経済産業省では、ZEHの基準を以下のように定めています。

  • 断熱性能が一定以上(UA値0.6以下 ※地域による)
  • 省エネ基準比で20%以上の消費エネルギー削減
  • 再生可能エネルギー(太陽光発電など)を導入し、エネルギー収支ゼロを目指す

補助金制度もあり、基準を満たすことで国や自治体から補助金を受け取れる場合もあります。

3.ZEB、ZEHのメリット・デメリットについて

ZEBやZEHについて、理解が深まってきたと思いますが、ここでメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

光熱費を大幅に削減できる
・省エネ性能の高い設備を導入することで、電気・ガス代の削減が可能。
・太陽光発電によって売電収入を得られることも。

快適な住環境・職場環境を実現
・高断熱化によって、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を実現。
・ビルの場合は、働く人の生産性向上にもつながる。

環境負荷の低減に貢献できる
・CO₂排出量を削減し、脱炭素社会の実現に貢献。
・企業の場合、環境配慮のアピールにもつながる。

補助金や優遇制度を活用できる
・固定資産税の軽減や、住宅ローン優遇が受けられる場合も。
・ZEB・ZEH対応の建物には国や自治体の補助金制度あり。

デメリット

初期コストが高い
・高性能設備(断熱材、太陽光発電、蓄電池など)の導入にまとまった初期費用 が必要。

設計の自由度が下がる
・断熱性能を高めるために、開口部(窓)を減らす必要がある場合も。

メンテナンスや管理が必要
・エネルギーマネジメントシステムの運用も重要。
・太陽光パネルや蓄電池は定期的なメンテナンス が必要。

4.関連ニュースについて

2025年4月から東京都で太陽光パネル設置が義務化

2025年4月から、東京都では新築住宅への太陽光パネルの設置が義務化されます。これは全国的にも注目される環境政策の一つであり、持続可能なエネルギー活用の推進を目的としています。
対象は、東京都内で建築される新築の住宅や小規模建築物で、この義務化は、個人ではなく主にハウスメーカーなどの事業者に課されるため、消費者個人が直接義務を負うわけではありません。
太陽光パネル市場の拡大に伴い、関連ビジネスの活性化も見込まれます。

5.まとめ

ZEBとZEHは、どちらも「エネルギー消費を抑え、環境に優しい建物」という共通点がありますが、対象が違う(ZEB=ビル・施設、ZEH=住宅) という点が大きな違いです。
環境問題への対応が求められる現代において、ZEB・ZEHの普及はますます進んでいくでしょう。
これから新築やリフォームを検討している方は、ぜひ太陽光パネルの導入を考えてみてはいかがでしょうか?
太陽光発電の可能性を最大限に活用し、持続可能な社会の実現に向けて一歩を踏み出しましょう!

それでは次回のブログでお会いしましょう。