今さら聞けない「PDMとPLM」とは 基礎知識と導入メリットについて
こんにちは。
第13回は、「今さら聞けない「PDMとPLM」とは 基礎知識と導入メリットについて」です。
・ワードは聞いたことがあるが、どんなシステムなのか分からない
・導入を検討している
上記の方向けに「PDMとPLM」ついて説明いたします。シンプルにまとめているので、移動時間や隙間時間に読むことができます。是非、最後までご覧ください。
Agenda 1. PDMとは 2. PLMとは 3. 活用メリットについて 4. まとめ |
1. PDMとは
PDM(Product Data Management)とは、製品に関連するデータ、特に設計図や仕様書、BOM(部品表)などの技術情報を管理するためのシステムやプロセスのことを指します。
製品開発や設計プロセスにおいて、情報の一貫性や整合性を確保するために不可欠なツールであり、例えば、設計変更が行われた場合には、その変更が関連するすべての資料やデータに反映されるようにする機能を持っています。これにより、誤った情報に基づく製造や開発ミスを防ぎます。また、CADとの連携機能を備えているため、効率的な検索やBOM(部品表)の自動生成をおこなうことが可能になります。
2.PLMとは
PLM(Product Lifecycle Management)とは、製品のライフサイクル全体を管理するためのプロセスやシステムのことを指します。製品が企画されてから設計、開発、製造、販売、アフターサービス、そして最終的に廃棄されるまでの各段階を通じて、情報を効率的に管理し、最適化するための手法です。PLMは、図面管理やPDMなど製品に関するあらゆる情報を一元管理し、企業が製品のライフサイクル全体を把握できるようにするものです。
製品開発の効率を向上させ、コストを削減し、品質を向上させることが可能になります。また、グローバルに分散したチームが協力して製品開発を進める場合でも、PLMを活用することで情報を一元管理し、スムーズな共有を実現することができます。
3.活用メリットについて
PLMとPDMを活用することで、企業は以下のようなメリットがあります。
①コスト削減
設計変更や修正によるコストの無駄を削減し、製品開発にかかる総コストを低減します。
②情報の一元化
各プロセスや部門で使われる製品情報を一元的に管理することで、情報の重複や不整合を防ぎます。これにより、社内外でのコラボレーションが効率的に進み、製品開発のスピードが向上します。
③設計ミスの低減
設計データのバージョン管理や、変更管理が徹底されるため、誤ったデータによる製造ミスが減少し、コスト削減や品質向上が実現します。
④製品開発のスピードアップ
各プロセスが効率的に進むため、製品の市場投入までのリードタイムが短縮され、競争力が向上します。
⑤意思決定の迅速化
製品開発のあらゆる段階でリアルタイムにデータを参照できるため、迅速かつ正確な意思決定が可能です。
様々なメリットがあるPLMとPDMですが、導入時どのシステムにするか悩まれるかと思います。企業規模や自社の悩みに応じて必要な機能が入っているシステムを選ぶことをおすすめします。
4.まとめ
PDMとPLMは、製品開発における情報管理と効率化を推進する重要なツールです。設計業務の効率化を目的とするPDMは製品設計データの管理に特化しており、PLMは製品のライフサイクル全体を統合的に管理します。これらを適切に活用することで、企業は製品開発プロセスを効率化し、コスト削減、品質向上、競争力の強化を実現できます。
企業規模や自社の課題に応じて、PDMやPLMの導入を検討しましょう。
また、カスタマイズを検討する場合は、カスタマイズできる企業を探し相談することをおすすめします。
PDMやPLMで分からないことがあればお気軽に弊社へお問い合わせください。
それでは次回のブログでお会いしましょう。
株式会社エヌ・アンド・アイ・システムズの営業女子。前職は金融機関に勤めており、IT業界へ転職。建設業界や製造業界を中心にDXを浸透させるため毎日奮闘中。